社員インタビュー(セールスドライバー)

いろいろな景色を
見てみたい。
グループ長から、副所長、所長へ挑戦。
そして、さらに新たなフィールドを目指す。

ヤマト運輸(株)
宮城主管支店
石巻営業所 所長
2011年入社
法学部法律学科卒

S.N

※取材内容/所属部署・役職は2023年10月当時のものです。

PROFILE 自宅に配達に来ていたヤマト運輸のセールスドライバーがいつも元気よく、明るく仕事をしていたこと、そして感謝される仕事であることが、ヤマト運輸に惹かれた理由の一つ。就職活動では企業研究を続ける中で、ゼロから全国規模のネットワークを立ち上げた宅急便の歴史等を知り、「この仕事をやりたい」と強く思い入社を決めた。入社後、仙台青葉支店にセールスドライバーとして配属。グループ長、副所長を経て、2021年6月、富谷吉岡営業所 所長に昇格。2023年9月、所長として4店舗目になる現職に着任。

台車による集配から始まったセールスドライバーで多くのことを吸収。
メンバー一丸となって壁を乗り越えたグループ長時代。

私はヤマト運輸のセールスドライバーの姿を見て、感謝される仕事の素晴らしさを感じていたので、当初からセールスドライバーを志望して、入社しました。セールスドライバーといえば、トラックでの集配を一般的にはイメージされると思います。しかし、私の最初のキャリアは、台車での集配業務でした。配属先の仙台青葉支店は、土地柄的にトラックの集配では効率が悪いエリアであり、小回りの利く台車が集配業務には有効だったからです。台車での集配はトラックの駐車時間を気にする必要がないため、お客さまとのコミュニケーションを多くとれ、距離感も縮まりました。法人のお客さまが多かったこともあって、特にセールスに関するスキルを学び、吸収できたと感じています。今の自分の礎となった期間でした。

グループ長に着任した後の、集配業務とセンター運営の両立は、厳しい局面の連続でした。特に繁忙期が迫る時期、時間も人も足りない中でどう乗り越えるか。グループ運営の経験が浅いこともあり、緊張と不安の日々が過ぎていきました。そうした中で取り組んだのが、セールスドライバーのメンバーとの話し合いでした。今は何が問題で、それをクリアするために何が必要か。正解がない中、さまざまな意見が出ましたが、みんなで最適な集配業務の体制を考えて実践したことで繁忙期を無事に乗り越えることができました。このときのメンバーとの一体感が、その後の営業所やグループ運営の基本になったと感じています。

役職者への立候補、認定を経て、
不安の中で所長に着任。
独自にセールスドライバーの配達目標数値を設定し、
収支向上の成果を生む。

「他の景色を見てみたい」。入社時からそう思っていました。その第一歩がグループ長であり、次は営業所の副所長、そして所長だと考えていました。グループ長として、自信がついた頃、改めてその想いに立ち返り、当時、所長のポストに就くために必要であった、役職候補者試験を受けました。試験に合格し、副所長を経て所長に任命されました。目指していたポストとはいえ、期待よりも不安の方が大きかったです。というのも、実際に営業所の運営を行うには、知識・経験が少ないと感じていた面があったからです。

私が所長として目指した営業所は、セールスドライバーを含む社員全員の笑顔溢れる営業所であり、それは今でも変わっていません。セールスドライバーや社員全員が明るく仕事をしていることは、結果的にお客さまへのサービス品質の向上にも繋がっていきます。セールスドライバーのモチベーションを高く維持するために、私は独自の方法でセールスドライバーそれぞれの配達の目標数値を設定しました。次に、彼らとコミュニケーションを小まめにとり、取り組みの意義を説明しました。単に配達個数を増やすのではなく、全体として営業所収支を向上させる取り組みであることや、セールスドライバー自身にも成果が還元されるなど、セールスドライバーへ理解を深めてもらいました。結果、私の営業所の収支を向上させることができました。この取り組みは宮城県内で水平展開され、多くの営業所で採用されています。1店舗目、2店舗目は手探りで点だったことが、3店舗目で線に繋がった感触がありました。この経験が私の自信となりました。

日々心がけているのは、セールスドライバーを「褒めること」。
セールスドライバーが明るく仕事をすることが
運営の要だと思う。

現在は所長として4店目になります。着任してまだ数カ月ですが、メンバー同士の協力・協調体制が整っている営業所であると自負しています。ただ数カ月前に担当エリアが拡大したことで、トラック稼働が不安定という課題がありました。そのため労働時間の超過など、セールスドライバーの負荷が増えている状況でした。そこで私は稼働設計の大幅変更に加え、外部の協力会社の力を借りることにより、既定の労働時間を厳守する体制にしました。また営業所の売上向上に向けて、営業の目的をセールスドライバーとのコミュニケーションを通じて明確に伝えることで、セールスドライバーの意識改革を促すことも推進しています。

セールスドライバーに明るく仕事をしてもらうために、私が普段から心がけているのは「褒めること」です。目標の配達個数を達成するという指標だけでなく、営業所には経費削減や安全運転の指標など、さまざまな数値目標があります。これらをクリアすれば、必ず「褒める」と、そこには笑顔が生まれます。私はセールスドライバーと一緒に仕事をする今の職場が好きですが、今後のキャリアとして、主管支店やベースの仕事にも興味があります。「いろいろな景色を見る」ことで、物流を担うビジネスパーソンとして成長していきたいと考えています。
Private Time

現在、妻と二人の子どもは仙台に暮らし、私は石巻で単身赴任をしています。連休のときは仙台に帰って、9歳と5歳になる子どもたちと過ごすことが、私の基本的なプライベートの過ごし方になります。私が自宅にいることは日常ではない、ある意味で「ハレ」であるため、イベントを作って、子どもたちと出かけることが多くなりますね。所長だけでなく、セールスドライバーも週に2~3日の休みがあり連休も可能ですから、プライベートは充実できる環境だと思います。