コロナ禍で困窮する
飲食店の活性化に繋がる挑戦を続ける。

  • 入社10年目以降
  • 業務役職者
  • 企画
  • 管理

ヤマト運輸(株)
フードマーケット事業推進室
2011年入社
消費者学科

Y.O

※取材内容/所属部署・役職は2024年10月時点のものです。

PROFILE

韓国の大学在学中に、グローバルインターンシップに参加。元々日本の物流に興味があり、ヤマト運輸の多様なビジネスへの拡がりがあることに魅力に感じ入社を決めた。入社後は、西大阪主管支店、関西支社、営業推進部、EC事業本部事業戦略部、イノベーション推進部などを経験し、新事業であるヤマトフードマーケットを立ち上げる。現在はフードマーケット事業推進室の係長として勤務。サービス運用、顧客開拓の戦略立案や各種施策の実施を担う。(2024年10月時点)

Interview

ヤマト運輸の経営資源を活かした
新たな価値を提供できるビジネスを立案。

ヤマト運輸の経営資源を生かし、新たな価値を提供できるビジネスを創出するため、2021年に新規事業チームが発足しました。チームで議論を続け、配送を通して培ってきた生鮮食品の生産者との繋がりを活用し、コロナ禍で困窮する飲食店の活性化に繋がるようなビジネスを立ち上げることになりました。生産者側への知見はあるものの、飲食店の商習慣や目に見えないニーズの情報収集は不十分な状態からのスタートでした。そこで飲食店へのヒアリングを何度も行い、現在の商流に私たちが入ることによる、生産者・飲食店双方のメリットを考え、ビジネスモデルを固めていきました。
そうして生まれたのが「ヤマトフードマーケット」です。これは、飲食店がスマホで注文すると、ヤマト運輸が産地直送の食材を店まで配送するというサービスです。基本的に飲食店が生産者にLINEやFAXなどで食材を注文すると食材ごとに分かれた箱で届き、都度開封する必要がありました。しかし、このサービスでは、ヤマトの倉庫で食材を飲食店ごとに仕分けをして、まとめて配送するという仕組みです。飲食店側にとっては、手間が大きく削減され、生産者にとっても安定した出荷ルートが確保されるという利点がある、新たな事業が誕生しました。
※ヤマトフードマーケット:https://www.yamato-foodmarket.com/

現状に甘んじることなく
「事業成長と顧客貢献のための挑戦」の姿勢を持ち続ける。

サービス運用で意識していることは「挑戦」です。事業は利益を出さなければ継続することができません。そのため、現状に甘んじることなく常に策を打つ必要があります。例えば、2024年7月に利用料の見直しを行いました。値上げは継続利用に最もダイレクトに作用する要素。ユーザー減少のリスクもありましたが、今後、サービス規模の拡大を見据えて大胆な決断をすることに。その結果、消費者満足度の高いユーザーが残り、トータルでの収支を向上させることができました。
また、ニーズが高い人参・玉ねぎ・じゃがいもなどの常備野菜は、注文を受けて産地から配送するのではなく、一定量を常に買い取り、倉庫に保管しておくことで配送時間を1日に短くするという取り組みも大きな挑戦でした。買い取りを行うということは、ロスが発生する可能性があるということ。それでも、お客さまのニーズに応えるため、実施を決意しました。ロスを減らす仕組みに加え、期限が近づいたものは、お客さまへサンプリングとして配布し、次の注文に繋げています。事業成長と顧客貢献のための挑戦はまだまだ続きます。

事業を通してお客さまへの貢献を実感。
今後は海外を視野に入れたキャリアを目指す。

事業を運営してきて、飲食店・生産者の両方に貢献できているという実感があります。例えば、私たちは生産者から食材へのこだわりをヒアリングし、飲食店側にもしっかりと情報を共有していて、実はその情報が飲食店がお客さまに料理について説明する時にも役立っていると、ありがたい報告を受けたことは印象深いです。また、生産者の方からも「安定した売り先があるから、新品種への挑戦ができました」「どんな食材に需要があるか、市場調査代わりになっています」などの嬉しい言葉をいただいています。
これまでは国内市場でのビジネスを行ってきましたが、今後は母国である韓国をはじめとした海外を対象にした事業にも挑戦したいと考えています。日本の食材は海外でも人気があります。ヤマトフードマーケットとヤマト運輸の越境EC(※)を組み合わせて、食材を海外に届けるような事業にも取り組んでみたいです。係長というマネジメントを担う役職ではありますが、自分自身の成長も意識し、これからも大胆な挑戦をしていきます。

※越境EC:越境ECとは国境を越えて通信販売を行うECサイトを指す。

Career Step

  • 学生時代

    消費者学科

    大学時代は消費者学を専攻し、消費者の消費行動や消費心理、マーケティングについて学びました。自分や周りの人の消費行動についても学問的な目線で見ることができて面白かったです。

  • 1年目

    WORK

    西大阪主管支店

  • 2年目

    WORK

    関西支社
    営業担当

  • 5年目

    WORK

    本社
    営業戦略部
    商品開発課

  • 7年目

    WORK

    本社
    営業推進部
    ---
    係長

  • 10年目

    WORK

    本社
    EC事業本部
    事業戦略部
    ---
    係長

  • 11年目

    WORK

    本社
    社長室
    ---
    係長

  • 14年目

    WORK

    本社
    フードマーケット
    事業推進室
    ---
    係長

学生時代
消費者学科

大学時代は消費者学を専攻し、消費者の消費行動や消費心理、マーケティングについて学びました。自分や周りの人の消費行動についても学問的な目線で見ることができて面白かったです。

One Day Schedule

出勤時間や退勤時間、勤務場所は異なる日があります。
一日のスケジュールの一例として紹介します。

  • 09:00 出社、メール確認。
  • 10:00 チームで、新着商品や配送状況を共有。
  • 11:00 法人顧客向け契約書の作成。
  • 13:00 社内の役員ミーティングに向けた資料作成。
  • 14:00 生産者様へ向けた配送ルートやメリットの説明。
  • 15:00 飲食店様へ向けたサービスの説明。
  • 17:00 来期に向けた事業計画の作成。
  • 18:00 退社