1. TOP
  2. PERSON
  3. YU ITO

PERSON

世界初、
「空飛ぶトラック」
への挑戦。
未踏の領域を
自分の力で切り拓く。

ヤマトホールディングス(株)
オープンイノベーション推進機能
アシスタントマネージャー
2014年入社 法学部法律学科卒

伊藤 佑

YU ITO

※上記は2020年9月時点での所属部署です。

PROFILE入社後、北東京主管支店に配属されOJTを受ける。2016年、IT戦略に関わる部署に配属。翌年から職務研究として、大型貨物無人機に関する研究を行う。2018年、現部署に異動し「空飛ぶトラック」の研究開発に専念。現在に至る。

革新的手段でより早い
宅配サービスを。
自主研究から生まれた
「空飛ぶトラック」。

入社後のOJT※でセールスドライバーと一緒に配達をしていた際、ある問題意識が生まれました。翌日配達の宅急便はいまや生活インフラと言われるほど、人々の生活に定着していますが、果たして、それは本当に現代でも「速い」宅配サービスなのだろうか、というものです。たとえば、メールなどの情報はリアルタイムでやり取りする時代です。この時代で考えれば、宅急便は速くないかもしれない、ならば革新的な手段で、より速い宅配サービスを実現したいと考えました。
そこから自主的な研究を始め、陸上ではなく空の輸送、つまり空中輸送機を物流に活用する「空飛ぶトラック」という発想が生まれました。それを論文にまとめて米国の学会に発表したところ、査読に通過しました。学会参加にあたって上司に報告をしたところ、役員の目に留まり、「空飛ぶトラック」はヤマトグループとして取り組むプロジェクトとなったのです。以来、プロジェクトリーダーとして「空飛ぶトラック」の開発に取り組んでいます。
※OJT On the Job Trainingの略で、実務を体験しながら仕事を覚えさせる社員教育の手法のひとつ。

目的と手段を
対話させながら、
常にポジティブに、
自分を信じて歩みを進める。

「空飛ぶトラック」プロジェクトのミッションは、これまで航空機が応用されてこなかった都市内輸送の分野において、最先端の航空宇宙技術を組み合わせることで地上輸送のみでは実現し得ない顧客体験を創造することです。その達成に向け、社外リソースを活用するオープンイノベーションの考えの下、米国のヘリコプター製造大手のベル社と共同で「空飛ぶトラック」を開発・導入し、早期に有償サービスを開始することを最終目的として設定しています。
プロジェクトを立ち上げる場合、その目的を決め、その目的を達成するための手段を思案するというのが一般的ですが、この「空飛ぶトラック」のように手段があまりに新しい場合、目的を完全に固めてから手段に取りかかろうとすると技術的に不可能な目的を設定してしまい、結局プロジェクト自体が無意味になる危険をはらんでいます。目的と手段を対話させながらプロジェクトを進めていますが、定石があるわけではありません。いわばジャングルの中を探検するようなもので、常にポジティブに、自分を信じて、そして遠い目的地ではなく一歩先をどこに向かっているのか確認しつつ、歩みを進めています。

物流領域に新たな
イノベーションを。
「Something is better than nothing」
をモットーに。

2019年8月アメリカで行った飛行実験では荷物を搭載した輸送機を飛ばし、到着先までの荷物の受け渡しを行う機能の実証に成功しました。安全性を含めた技術的な課題をクリアしつつ、現在ビジネスモデルの構築を進めています。また「空飛ぶトラック」の機動性は、震災などの災害時においても有効に機能すると考えています。「空飛ぶクルマ」の技術的な検討は世界中で進んでいます。しかし物流領域において、都市内で大型の機体をたくさん飛ばしてビジネスとして成り立つモデルをつくろうとしている物流会社は、私の知る限るでは世界でもヤマトだけです。
ヤマトは創業時に、トラック運送というイノベーションを起こしました。「空飛ぶトラック」では自らその概念形成に積極的に関わり、世界で初めてビジネス的に実用化する会社になりたいと考えています。そのために私がモットーとしているのが「Something is better than nothing」 。それは、頭の中で考えているだけでなく何らかの「カタチ」にする、「モノ」をつくろうということ。それが前進する力になると確信しています。